メゾングッチ

グッチオ・グッチはフィレンツェで生まれ、青年時代1900年代初めにロンドンのサボイホテルで働きながら、英国貴族や上層階級の持つ、革製の鞄や宝石、絹製品などエレガントで洗練された感性を目の当たりにしながら、真のラグシュアリーとはどういうものかを身につけてきました。

二十歳になりフィレンツェに戻り、旅行バッグやアクセサリーを作り始め、第一次大戦後、1921年グッチオ・グッチ40歳の時、フィレンツェにて、古典的で上質の革製品を扱う「グッチオ・グッチ靴店」を、ファミリービジネスとしてオープンしました。

彼はすぐに彼のアトリエに、皮工芸で知られるフィレンツェならではの高度な技術をもつ職人達を雇い、高い評判を得ることになり、1938年、グッチはローマに事業を拡大していきます。

第二次世界大戦が始まると、皮革は統制され不足したので、キャンバス地にコーティングを施したハンドバッグを作りました。そしてキャンバス地には、赤と緑のバンドと、組み合わされたダブルGのシンボルマークを付けることによってインパクトを与え、人気を博しました。
グッチの紋章は、スーツを持った甲冑の騎士がリボンで囲まれたものですが、グッチの名と共にフィレンツェの街を象徴する存在となっていったのです。

グッチの特徴的なスタイルは、豚革、子牛革、そして輸入されたエキゾチックな皮を様々な方法で使うことで、なかでも防水キャンバス地とサテン布をイブニングバッグとして使用する等という、奇抜かつ柔軟なアイディアが、グッチスタイルとされています。
竹素材は加熱と成形のプロセスでハンドバッグハンドルに加工されたものが、1947年初めて使用され、BAMBOOの名でアイコン化されるほど脚光を浴びました。ショルダーストラップと馬具の一種のスナッフルビットを施した財布は60年代から展開されています。

1964年、グッチの華麗な蝶模様は、シルクスカーフ用に作られ、続いて花のパターンと続いていきます。グッチオリジナルローファーは、1966年にスナッフルビットをつけたビットローファーとして進化し、70年代には「ロールスロイス」のラゲージセットも展開され、続き、時計、ジュエリー、ネクタイ、アイウェアが同社の製品にラインアップされていきます。
1964年に、ベルトバックルやその他のアクセサリーにダブルGロゴを使用したことで、よりアイコン化が進みました。1998年ギネスは、最も高価なジーンズとしてグッチの「ジニウスジーンズ」を挙げました。ジーンズはアフリカのビーズで覆われ、ミラノで3,134ドルで販売されました。

同社の歴史を通してデザイナーには、トム・フォード、ジョン・レイ、アレッサンドラ・ファキネッティ、フリーダ・ジャンニーニ、ロビー・ファキネッティ、アレッサンドロ・ミケーレが含まれています。

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